釣り場での「根掛かり」問題
最近のアウトドアブームもあり、釣りを楽しむ人はとても増えてきています。
ですが趣味にする人が増えるとどうしても出てきてしまうのが、マナー違反や基本的な処理方法がわからないことから起こる環境破壊です。
どんなことでもそうですが、本当に好きで詳しい人だけが行っているときには、それぞれが教え合ったり気遣い会ったりしてそれを行う場所の保全に努めるものです。
しかし一気にブームが広がってしまったりすると、基本的な知識がないまま自己流で器具を購入したり人に聞かずに始めたりする人が出てきてしまうので、悪気なく周囲に迷惑をかけるというようなこともよく起こってきます。
釣り場においてここ近年大きな問題になっているのがそんな「根掛かり」の問題です。
「根掛かり」とは釣り用語で釣りのために垂らした針や糸、ルアーなどが漁礁等の障害物に引っかかってしまう状態のことをいいます。
揶揄的に「地球を釣った」というふうに言われることもありますが、そのまま放置をしたりあちこちに怒ったりすると決して笑うだけでは済まない状況になったりします。
根掛かりを放置してしまうと
釣りの初心者が根掛かりを起こしてしまうと、面倒くさくなって手元で糸(ライン)をカットしてそのまま放置してしまったりします。
かなり釣りに慣れた人にしてみるとそれは重大なマナー違反であり、見ているだけでも不快な思いになるようなものです。
はっきり言ってしまえば、釣り場に来ておいてゴミを放置して帰ってしまっているようなものです。
もしかしたら自分が立ち去ったあとに地元の釣り好きさんたちがその根掛かりをはずしに行っているかもしれませんので、十分に注意をしてください。
そうした根掛かりを放置してしまうとそのラインが別の人の根掛かりの原因になったりしますし、近くに来た魚や鳥がひっかかって死んでしまうこともあります。
根掛かりを防ぐためには
釣りをしていて根掛かりになってしまったら、まず落ち着いてゆっくりとそれを外すことを考えます。
初心者などは竿をうまく扱えないことから無理やり引っ張ったりしてしまいますが、それでは根掛かりが外れないばかりか自分の竿などを傷めてしまうことにもなります。
コツとしてはまずラインを多めに出した状態で指などで強く糸を張り、それからパッと手を離して緩めます。
こうすると勢いで大抵の根掛かりはハズレてくれます。
最初は慣れないと難しいのですが、根掛かりの正しい外し方をマスターすると反対に根掛かりをおそれずにガンガン釣りをしていくことができるようになるので、より楽しみが広がります。