ダッチオーブンとは?使い方と使用時の注意点

ダッチオーブンとは

条件の限られたキャンプ場では、機能性に優れた調理器具が優先されます。
いくつかある調理グッズの中でも特に人気があるダッチオーブンは、厚みのある金属製で、しかもフタに炭を乗せられるようなデザインになっているのが特徴です。
蓄熱性や保温性に優れているのがメリットで、ダッチオーブンさえあれば煮る・焼くなどといった調理法はもちろんのこと、蒸す・揚げる・炒めるといった調理法も全てこなしてしまうことができます。
ダッチオーブンは、8インチのもので13,000円前後が値段の目安です。

ダッチオーブンのお手入れ方法

ダッチオーブンは鋳鉄製なので、使用した後は毎回きちんとしたお手入れをする必要があります。
使い込むことによって美しい黒光りのしたダッチオーブンは「ブラックポット」と呼ばれており、ダッチオーブン使用者の憧れの的です。
何年もかけて美しいブラックポットを手に入れるためにも、ダッチオーブンのお手入れ方法はしっかりと頭にいれておきましょう。

まずダッチオーブンを使い終わったら、完全に冷え切る前にタワシとお湯でゴシゴシと洗います。
洗剤は使わないのが基本なので、内側に残っている汚れなどはキッチンペーパーで最初にぬぐっておくのもおすすめです。
洗剤で洗ってしまうと、なじんだ油が全部抜けてしまいます。

ひとつ注意したいのは、ダッチオーブンがまだ熱いのに水を入れてしまうことです。
急激な温度差はダッチオーブンに良くないので、必ず人肌程度に冷めた状態で洗うようにしましょう。
お湯とタワシできれいに洗ったら、ダッチオーブンを火にかけてしっかりと乾かします。
ここでしっかりと乾かしておかないと錆の原因になりますので、火にかける作業は必ず行うようにしたいものです。

水分がすっかり飛んだら、植物性無塩油をキッチンペーパーなどを使って全面に塗ります。
このとき、オーブンの内側だけではなくて外側や底、取っ手などにもまんべんなくオイルを塗るのがポイントです。
オイルを塗り終わったら再び火にかけ、余分なオイルを拭き取って終了です。

ダッチオーブンの保管方法

使用後のお手入れをしたダッチオーブンは、フタと本体を別々に新聞紙などにくるみ、保管袋に入れて保管します。
長期間保管したい場合、オーブンの中にも丸めた新聞紙を入れておくとサビが発生するのを防いでくれます。

万が一ダッチオーブンが錆びてしまった場合には、ダッチオーブンを空の状態で加熱し、お塩をたくさん入れて新聞紙などでこすります。
錆が落ちたら洗い流し、植物油を塗って通常のお手入れをします。
ダッチオーブンはかなり重いのでお手入れをするのも大変ですが、使い込んだ美しいダッチオーブンの美しさには大きな満足感があります。