ダッチオーブンで燻製にチャレンジ!

ダッチオーブンで燻製を作る方法

ダッチオーブンはキャンプ場で食品を煮たり焼いたりできるだけではなく、蒸し物や揚げ物にも使える便利な調理器具です。
このように万能ともいえるダッチオーブンは、ちょっと工夫をするだけで燻製を作るのにも役立ちます。
燻製には、作業の工程によって「冷燻」「温燻」「熱燻」の3種類の方法があります。
このうち、ダッチオーブンでできるのは熱燻です。

ダッチオーブンで燻製を作るのに必要なのは、アルミホイルです。
アルミホイルをダッチオーブンのなべ底に敷き、その上にスモークチップをのせることによって焦げ付きを防ぐことができます。
アルミホイルの上にスモークチップを敷いたら、アルミホイルを丸めたものを3〜4個作り、網を乗せます。

スモークチップの上にアルミホイルをフワッと乗せておくことも忘れないようにしましょう。
こうすることで、食材から滴り落ちた油がスモークチップの上に落ち、風味が損なわれるのを避けることができます。
まず最初にスモークチップだけの状態でダッチオーブンを火にかけ、スモークから煙が出てきたところで食材を加えます。
火力は弱めにしておくのがポイントです。

ダッチオーブンというのは密閉度が非常に高く、食材から出た水気が中にこもってしまいます。
こうなると煙が消えてしまうことがありますので、燻製を作る際にはダッチオーブンの本体とフタの間に割り箸などを挟んでおくことをおすすめします。

燻製に向いている食材

ダッチオーブンに入る大きさの食材なら、ほとんど何でも燻製にすることができます。
ですから、ダッチオーブンで燻製を作りたいと考えている人は、購入する際にある程度大きめのサイズのものを選ぶといいでしょう。

ダッチオーブンで燻製にできる食材の中でも、特に人気があるのはニジマスです。
ニジマスは、最初に塩をふって乾燥させておきます。
本格的な燻製に挑戦したい人は、ソミュール液(燻製液)を作って3日間漬け込んでおくのがベストです。
ソミュール液の材料は水、塩、砂糖、胡椒、そして玉ねぎや人参、セロリ、ローズマリーなどの香野菜です。

3日間漬け込んだあとは流水で1時間ほど塩抜きし、キッチンペーパーを使って水気をすっかり拭き取ったら風通しの良い場所で約1時間乾燥させます。
ニジマスの燻製には、ブナやヒッコリー、リンゴ、メイプルなどのスモークチップが向いています。
時間は15〜20分程度が目安で、出来上がってすぐも美味しいのですが、一晩寝かせるとはさらに味がなじみます。

ローストビーフも、燻製で作ると非常においしいので一度は挑戦してみたいものです。
ローストビーフの場合には桜のスモークチップがおすすめです。
中まで火が通ってしまうとローストビーフは固くなってしまうので、注意しましょう。