拾ったまま放置するのは危険!どんぐりの処理方法

どんぐりを選別しよう

雑木林がある場所は、秋になるとたくさんのどんぐりが落ちており、その中には食べられるものがたくさんあります。
子供にとってはそうしたどんぐりを拾うことが楽しいアクティビティになるわけですが、拾ったどんぐりをそのまま生食するのはかならずしも安全とは言えません。
どんぐりを食べずに工作などで使う場合でも、中から虫や卵が出てきたのではトラウマになってしまうかもしれません。
そうしたリスクを最小限に抑えるためには、どんぐりを下処理するのがおすすめです。

どんぐりを拾ったら、まずはキープするか処分するかを選別する作業から始めましょう。
どんぐりの表面に穴が開いている場合、内側に虫がいたり、蛾が中で産卵した可能性が考えられます。
穴が開いたものだけでなく、割れているものや汚れているものなどは選別した上で処分するのが賢明です。

次に、大きな器に水を張り、どんぐりを入れてみます。
中に虫がいるものは内側に空間ができているため、水に入れると浮きます。
浮いたどんぐりは食べられない可能性も高いため、処分しましょう。

ドングリを茹でるなら水から

選別に合格したどんぐりは、おそらく内側を虫に食われていない安全などんぐりだと言えるでしょう。
しかし外に落ちていたものですから、食べる前にはしっかりと消毒殺菌するのがおすすめです。

どんぐりの消毒殺菌方法としては、茹でるという方法が良く知られています。
小さなどんぐりなら熱湯で3分から5分程度で煮沸消毒ができますし、万が一の虫も駆除できます。
大きなものなら、煮沸の時間をすこし長くして8分ぐらいを目安にすると良いでしょう。

しっかり煮沸したほうが良いと思っても、10分以上煮てしまうとどんぐりの殻が割れてしまいます。
煮沸消毒は大切ですが、煮すぎないように注意してください。

どんぐりを煮沸したら、タオルや新聞紙などの上に並べて自然乾燥させましょう。
タオルなどで殻の表面を拭くだけでは、十分ではありません。
殻に染み込んだ水分もきちんと乾燥できるよう、風通しが良い場所で自然乾燥するのがベストです。
万が一水分が残っていると、そこからカビが生えてしまうので注意してください。

冷凍でも虫を駆除できる

煮沸消毒が面倒な人は、冷凍という方法でもどんぐりに潜んでいる虫を駆除できます。
水洗いしながら上記の方法で選別したどんぐりを、ジプロックのように密封できるビニール袋に入れて冷凍庫へ入れます。
1週間ほど寝かせることで、殻の内側に潜んでいる虫や卵をしっかりを駆除できます。

1週間たったら冷凍庫から出し、タオルや新聞紙の上で常温解凍しましょう。
表面に水滴が多くついていますが、これをしっかりと風通しの良い場所で自然に解凍乾燥させてあげてください。
水分が残っていると、カビの原因となるので要注意です。