沢登りで清流を辿ってみよう

沢登りの特徴と概要

登山やハイキングなど山を楽しむ方法はいろいろとありますが、その中でも特に最近注目を浴びているのが「沢登り」です。
沢というのは尾根と尾根の間にある谷を流れる水のことで、沢登りというのは沢をたどりながら山を登ることを言います。
沢登りをする人は「沢ヤ」と呼ばれており、沢登りのエキスパートとして人気を呼んでいます。

登山をする場合には、登山道を歩かなければいけませんし、クライミングの場合にも決められたルートを登らなければなりません。
これに対して沢登りでは、歩くルートは特に定められていないため、自分で自由なルートを選択することができます。
「自然に害を与えない」「人工物を残さない」といったルールを守りさえすれば、登り方も完全に自由です。

沢登りの魅力と楽しみ方

沢登りにはさまざまな楽しみ方があり、各人の力量によって自由に選択することができます。
沢登りの中でも最も簡単なのは「沢歩き」、つまり沢の中を歩くことです。
沢歩きの難易度はそれほど高くありませんし、夏場などは沢を歩くだけでも爽快な気分を得ることができます。

沢登りの醍醐味のひとつに、淵や釜などで泳ぐことがあります。
釜というのは大きな滝壺のことで、暑い夏の日などは釜で泳ぐことができれば気分爽快で、日ごろのストレスも吹っ飛んでしまいます。

もう一つ、シャワークライミングも沢登りでは人気のあるアクティビティです。
滝の流れの中心にある「流芯」でシャワークライミングに挑戦すれば、達成感もひとしおです。
ただ単に山の頂上を目指すというのではなく、過程を楽しみながら大自然に触れたい人には沢登りがオススメです。

沢登りをしていけば、キノコや山菜を採取することも夢ではありませんし、渓流釣りにいそしむことも可能です。
沢の周辺には豊かな植物が分布しており、都会で生活していては出会うことのできないキノコや山菜と出会うことができます。
採取したキノコや山菜を家に持ち帰って、天ぷらやおひたしにして食べるのも楽しいものです。
キャンプの達人なら、渓流釣りで収穫したイワナを塩焼きにして堪能することもできます。
山という空間をいかに楽しむかが、沢登りの大きなポイントとなります。

ツアーや登山教室に参加するのもおすすめ

沢登りは簡単なように見えて、実際には普通の山登りよりも危険な箇所が多いため、ツアーや登山教室に参加して経験者に同行してもらうことが非常に重要です。
各地のツアーや登山教室に関しては、インターネットで検索すれば場所や参加方法などがすぐに分かるようになっています。
沢登りは山登りよりもはるかに楽しそうなイメージがありますが、危険も大きいことを忘れないようにしたいものです。
服装に関しても、それなりの装備が必要です。