登山中のトイレ対策

登山中のトイレは数が少なく有料が多い

登山に行った時に困ることの一つに、トイレがあります。
多くの登山客が足を運ぶ場所ならトイレが設置されているものの、街中と比べるとその数は圧倒的に少ないものです。
しかもトイレと言っても、水洗トイレではなく、微生物が排泄物を分解するバイオトイレと呼ばれるタイプが圧倒的に多く、使う際に戸惑う人は少なくありません。
山のトイレの中には、建物ではなくプライバシー保護のために目隠しスペースが設置されていることもあります。
その場合でも、基本的な使い方は他のトイレと同じです。

また山に設置されているトイレの多くは、無料ではなく有料です。
多くの場合、入り口に料金を支払う箱が設置されており、そこに現金を入れてから使うという流れになります。
基本的におつりは出ないため、100円玉は多めに持参するのが安心でしょう。
トイレによっては、お金を入れなければ扉が開かない仕組みになっていることもあります。

中には、トイレットペーパーが設置されていなかったり、設置されていても流してはいけないというルールにいなっているトイレもあります。
トイレによってはぺーパーを捨てるゴミ箱が設置されていることがありますが、ない場合にはゴミ袋を持参し、そこに使用したペーパーを入れて持ち帰らなければいけません。
もしもトイレに対する不安がある人は、登山に行く前にルートを確認した上で、どこにどんなトイレがあるのかをチェックすることをおすすめします。

持参すると便利なトイレグッズ

登山に出掛ける際には、万が一に備えて必要なトイレグッズを持参することをおすすめします。
トイレグッズにはいろいろなものがありますが、最低でも携帯トイレやトイレットペーパー、そしてウェットティッシュなどがあると良いでしょう。

山中にトイレがない場合や、突然トイレに行きたくなった場合に携帯トイレがあると助かります。
トイレのブースがなくても、他人から見えない場所を選んで用を足せるからです。
携帯トイレがない場合には、山の中に直接排泄しなければならず、結果的に植生を乱す原因にもなりかねません。
そのため、携帯グッズは持参するのが登山のマナーと言えます。

携帯トイレの使い方

携帯トイレはたくさんのメーカーからラインアップされていますが、基本的な使い方はどれも同じです。
排泄物を入れるための便袋、排泄物を固めるための凝固剤、そして汚物が入った便袋のニオイを閉じ込める防臭袋など、携帯トイレには必要なアイテムが入っています。

使い方はそれほど難しくなく、便袋を広げて地面に置き、そこに用を足します。
済んだら凝固剤を入れて中身を固め、防臭袋にそのまま収納すればOKです。