昔からある十徳ナイフ

「マルチツール」とは、かつて「十徳ナイフ」と呼ばれていたことのある多機能の金属製品です。

マルチツールに備わっている機能としては、刃先の長いラージブレードと、短めのスモールブレード、コルク抜き、缶切り、マイナスドライバー、栓抜き、穴あけ、はさみ、ワイヤーストリッパーといったものがあります。

より高度な製品になってくると、他にものこぎりや金属ヤスリ、精密ドライバーまでもが一体になっているようなものもあります。

マルチツールのメーカーとして最も有名なのはスイスの「ビクトリノックス」です。
ビクトリノックスはもとはスイス陸軍で使用されていたアーミーナイフのメーカーでしたが、のちにより機能にすぐれた製品をつくっていくうち、現在のようなマルチツールが誕生しました。

災害時にも大活躍の便利ツール

マルチツールは現在かなり多くのメーカーから販売されており、中には本当の工具箱と同じくらいの便利さのある製品も登場しています。

先の震災の教訓から、災害時に人命救助に役立つ大型のマルチツールというものも開発されており、実際に広く使用をされるようになっています。
ただそうした本格的なものは持ち歩きも不便なので、災害時に備えておくならビクトリノックスくらいの小型のもので十分でしょう。

なお日本国内の法律において、ビクトリノックスのマルチツールくらいのサイズまでなら銃刀法違反にもなりません。